健生消化器センター
消化器センターのご紹介
消化器系疾患の患者さんに診療科の枠を超えた最適·最良な治療を提供するため、消化器内科と外科を集約し、2023年11月1日より「健生消化器センター」を開設しました。
センター長あいさつ
2023年11月1日に消化器内科を新設し、3階フロアに消化器内科と外科を集約し健生消化器センターを開設しました。
健生病院はもともと地域の救急医療へ力を注いでおり、救急車搬入台数は2022年度は2,760件 (地域の30%)と大変多く急性期医療において中核的な役割を担っています。その中で腹痛、吐血や下血などの消化管出血、黄疸などの消化器疾患に伴う症状は特に多く、消化器内科・外科ともに質の高い内視鏡治療や手術をできるだけ早く患者さんへ提供してきました。
当院では救急外来(ER)専任の医師が常勤しており、救急の受け入れから重症患者の入院管理までシームレスでおこなっています。ERチームと消化器内科と外科の院内連携によるスムーズな消化器救急分野の治療が行うことができます。
青森県のがんによる死亡率は全国47都道府県でワーストであり、その改善のためには特に多いとされている胃がん、大腸がん、肝がんの消化器領域の悪性腫瘍の早期診断、早期治療が重要と病院としても位置付けております。
大腸がん患者は日本全体で増えおり、その原因の一つとして「食の欧米化」が指摘されていますが、近年のアメリカでは大腸がんの死亡率は大幅に減少し、日本とアメリカでは死亡率は逆転しております。アメリカでの徹底した大腸スクリーニング検査の普及がその主たる理由です。
当院においても患者さんが安心して検査や治療を受けていただくように例えば経鼻内視鏡検査の導入や、鎮静剤を使用した内視鏡検査なども行なっていますので、お気軽に外来や内視鏡検査室のスタッフまでお問い合わせ頂ければ対応致します。
現在は外科の手術も大変進歩しており、かつては大きくお腹を切開する手術が一般的でしたが、現在では早期のがんであれば内視鏡もしくは腹腔鏡手術が主流です。低侵襲手術により早期の退院や社会復帰が可能となりました。
2023年4月1日から健生クリニックで「肝臓専門外来」を開設しました。肝がんの主たる原因であるウイルス性肝炎の院内・院外での拾い上げを行い、肝炎ウイルス撲滅のため肝臓外来専任の看護師と協力しながら治療しています。肝臓専門外来の看護師は全員が肝炎コーディネーターの資格もあり、患者さんの質問や不安にも幅広く対応できます。 近年では脂肪肝やアルコール性肝障害の方も増えておりますので、検診で肝機能異常を指摘された方は一度精査して頂くことをお勧めします。
健生病院の理念は「地域住民の命と健康を守ること」です。 ER・内科・外科の連携による質の高く、安全な医療を患者さんへ提供したいと考えております。
消化器センター長 千葉大輔
健生消化器センター 2025年 1月 6日 掲載