精神科
私たちのこころは、私たちを取り巻く時代・社会の空気を受け止め、そこに生きるこころの形を作り上げます。まれに幸せな形をつくり、多くは困難を抱える形をつくります。精神科の診療は、時代・社会の空気を感じ取り、多職種が協働して、患者さんに寄り添うことで可能になると考えています。
治療方針
地域で生活する患者さんを支える(外来診療)、健生病院に入院する患者さんの様々な心理的困難を他科と協力しながら支える(コンサルテーション・リエゾン)。この2つを大きな柱としています。
対応疾患
年齢・病態を問わず、心理的困難を抱える人が対象となります。
検査・治療
種々の心理検査、必要な時には画像検査を行います。
治療は、個人に寄り添う心理療法、薬物療法、デイケアというミニ社会での治療(当事者同士の支えあい)、訪問看護、そして院外の種々の援助機関との連携によりなります。
精神科デイケアのご案内
当クリニックの精神科デイケアについて
精神科デイケアとは、こころの病や障害を持つことで"生きづらさ"を抱えている方々のためのリハビリテーションの場です。他のメンバーやスタッフと活動をともにすることで、楽しむことや学び合う体験を重ね、新しい自分を発見し、よりよい生活を送れるようになることを目指します。
<一般デイケア>:月〜金(水曜日は午前のみ)
おおむね20歳以上で当クリニックに通院している方であればどなたでも参加することができます。また、現在他病院に通院されている方でデイケアを利用してみたいという方のご相談にも応じます。
<思春期ショートケア>:土(第2・4、午前のみ)
デイケア入所時におおむね中学生から20歳までの方で、ある程度の集団活動が可能な方が対象です。
<プログラム> 9:30 ~ 15:30(土曜日は 9:00 〜 12:00)
午前 | 午後 | |
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月 | ・公園散歩 ・軽スポーツ(雨天時・冬期) ・SST(社会生活スキルトレーニング) |
・カラオケ ・麻雀、花札、ゲーム等 ・Re-Hanasu |
火 | ・料理 ・手工芸 ・ヨガ、ストレッチ |
・茶道 ・手工芸、革細工 ・リカバリーミーティング |
水 | ・K-Young(フットサル) ・フリー |
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木 | ・卓球 ・脳トレ、軽作業 |
・カラオケ ・麻雀、花札、ゲーム等 ・軽音楽 |
金 | ・料理 ・書道 ・フリー |
・リラクゼーション ・絵手紙、ぬり絵 ・発達 LAB. |
土 | <思春期ショートケア>(第2、4土曜日) |
上記プログラムの他、季節に合わせた全体行事(花見、バスハイク、文化祭、忘年会など)も開催しています。
当クリニックのデイケアの特徴
1.発達障害を持つ方へのサポート
<一般デイケア>では、発達障害を持つ方へのサポートに力を入れているのが特徴です。『発達LAB.』は、発達障害の基本的な知識やよいコミュニケーション・社会生活を送るうえでのコツ・就労・自立・発達障害をとりまく現代社会、などについて考える、発達障害の診断を受けた方を対象にしたプログラムです。
2.対人関係がうまくいかない方へのサポート
診断名にかかわらず、対人関係がうまくいかないことで悩んでいる方のために、『SST(社会生活スキルトレーニング)』というプログラムを実施しています。ロールプレイという練習を通して、基本的な対人スキルの獲得や生活上の実践的な対応について学ぶことで、対人関係が円滑になり、よりラクに生活をすることができます。
3.思春期の方やそのご家族のサポート
主に成人を対象とした<一般デイケア>に加えて、第2、4土曜日に小学校高学年くらい~20歳までを対象とした<思春期ショートケア>を実施しています。自己理解のための学習やよい対人関係のための練習などを中心としたプログラムです。また、不定期とはなりますが、思春期ショートケアを利用してる方のご家族を対象に、思春期ショートケア家族懇談会も実施しています。
精神科の外来診療および精神科デイケアは「健生クリニック」にて行っております。受付時間等は、外来担当医表にてご確認ください。
更新:2024年 3月 29日