放射線科
MRI 撮影(磁気共鳴画像検査)
MRIとは、強力な磁石でできた機械の中に入り、放射線を使わず磁石と電磁場の力を利用して身体の臓器や血管を色々な断面で撮影する検査です。
当院の装置
『フィリップス製 Inginia 1.5T(テスラ)』
装置の特徴
【ワイドボア:開口径が70cm】
- MRI装置入り口が従来よりも広いタイプとなっているので、より圧迫感が少なく、開放的で、狭いところが苦手な患者さんや小児、体格の大きな患者さんにも優しい検査環境となっています。
- 横向きでの脊椎撮影も可能になります。
【静音化技術 Comfortone:検査時の音を最大80%低減】
- 全ての部位の撮影で使用することができます。
- 当院では、小児検査に使用しています。
【動き補正技術:MultivaneXD】
- 全部位に応用が可能です。
- 動きによる影響が少ない画像を短時間で撮影することができます。
【DWIBS】
- PETの様に全身のがん転移を描出できます。
- 被ばくや侵襲性がなく、繰り返し検査可能です。
- CTや骨シンチで描出しにくい骨髄転移や骨梁間転移の描出が可能です。
【フルデジタルコイル(dstream):最大40%SNR向上】
- コイルで受信したアナログ信号をコイル内でデジタル変換することでアナログ信号経路特有のノイズの影響を除去し、SNRが最大40%向上します。
- フルデジタルコイルによりSNRが最大40%向上することで、画質の向上と検査のスピードアップを図ることが出来ます。
- 今までは2倍速で撮影していましたが、フルデジタルコイルになり信号強度が上がり16倍速まで高速で撮影可能になります。
検査説明
- 強力な磁力とラジオ波を利用して体内を画像化する検査で、X線を用いない検査なので被ばくの心配がありませんが、X線検査とは異なる様々な注意がありますので、注意事項を十分にご確認お願いします。
- 脳や、脊椎、四肢、血管、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られており、色々な病気の早期発見、診断に有効とされています。
- 検査目的によって造影剤と言われる薬剤を投与する場合があります。
- 検査時間は平均20分~30分です。造影剤を用いる検査や特殊な検査指示がある場合には、40~60分と検査時間が延長する場合があります。
検査中の注意事項
- MRI装置は強力な磁石を使用していますので、金属類を一切持ち込むことができません。
- 検査前には検査着に着替えをしていただき、金属類をはずしていただきます。
- 着替えの大変な方はこの限りではありませんのでスタッフに声をかけてください。
- 持ち込めない金属類
メガネ、時計、ヘアピン、アクセサリー類(ピアス、ネックレス等)、補聴器、入れ歯、湿布、ホッカイロ、エレキバン、カラーコンタクトレンズ、携帯電話、財布、鍵、磁気カード(キャッシュカード、テレホンカード等)など - お化粧品の中にも鉄を含むものがありますので、検査当日はなるべくご使用をお控え下さい。
- 動きに非常に弱い検査ですので、検査中は体を動かさないようお願いします。
- 検査中に気分が悪くなった場合は、ブザーを握ってお知らせください。また、検査中はスタッフとマイクを通して会話が出来ます。
- 検査中は工事現場のような大きな音がしますが、機械の音ですのでご安心下さい。音を軽減するために、ヘッドフォンや耳栓をして検査を行います。
- 検査する部位に簡単な機械を取り付けます。痛みは伴いませんが、身体に発熱感を感じることがあります。
以下の方は MRI 検査を受けられない場合がありますので、予めスタッフに お申し出てください。
- 脳動脈瘤クリップや人工関節等の金属類を埋め込まれている方
- 妊娠、または妊娠されている可能性のある方
- 閉所恐怖症などの狭い所が苦手な方
- 刺青やアートメイクなどを入れている方
以下の方は MRI 検査を受けることができません。
- 心臓ペースメーカーを埋め込まれている方
- 植え込み型除細動器(ICD)、脳深部刺激療法(DBS)を使用している方
- 埋め込み型補聴器、人工内耳を装着されている方
- 圧可変式バルブ付き VP シャントを使用している方
撮影画像
レントゲン写真や CT 検査では診断の難しい靭帯や半月板などの組織 も、明瞭に描出することができます。骨組織はもちろん関節、靭帯の評価 をすることができます。
脊髄や椎間板などの組織を明瞭に描出することができ、椎間板ヘルニア による脊椎神経の圧迫や脊椎変性疾患、圧迫骨折などを評価することがで きます。
乳腺などの軟部組織も MRI では明瞭に描出することができます。
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などその他の変性疾患を診断することができま す。薬剤(造影剤)を使用しないで、血液の流れを利用して血管を描出す ることができ、脳動脈瘤や血管狭窄、閉塞などの診断に利用することがで きます
☆脳ドック
当院では脳ドックにてMRI検査を行っております。一度、脳の健康診断を受けてみてはいかがでしょうか?
- 脳ドックのお申込みはご希望日より1週間前までにお願いします。
- 詳しくは健診科(0120-321-179)までお問い合わせ下さい。
詳細は、下記ページをご覧ください。
☆地域の先生方へのご案内
健生病院では、地域の各医療機関の先生方からのCT・MRI検査の依頼を承っております。
詳細は、下記ページをご覧ください。