平成27年度 健生病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 440 | 71 | 187 | 223 | 249 | 337 | 707 | 902 | 1203 | 294 |
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 223 | 29.29 | 21.69 | 6.73 | 80.99 | |
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 128 | 20.24 | 14.34 | 1.56 | 77.99 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 113 | 25.91 | 18.30 | 6.19 | 81.99 |
解説: 内科で最も多い症例は、誤嚥性肺炎、次いで肺炎、心不全となっています。これら上位3位の平均年齢は、78歳~82歳と高齢の患者さんが多数となっています。誤嚥性肺炎は、内科全入院症例(2,225件)の10.0%を占めています。
平均在院日数は、全国との比較では長期となっていますが、これは当院の所在する地域に、回復期や慢性期機能を持つ医療機関が少ないことによると考えられます。
なお、表には示されていませんが、内科各分野の症例数は以下の通りです(DPC6桁で集計)。
脳梗塞:120件、胆管結石・胆管炎:98件、狭心症:65件、急性心筋梗塞:33件などです。その他、内分泌・代謝疾患、血液疾患などの患者さんの診療も行っており、内科疾患に広く対応しています。
平均在院日数は、全国との比較では長期となっていますが、これは当院の所在する地域に、回復期や慢性期機能を持つ医療機関が少ないことによると考えられます。
なお、表には示されていませんが、内科各分野の症例数は以下の通りです(DPC6桁で集計)。
脳梗塞:120件、胆管結石・胆管炎:98件、狭心症:65件、急性心筋梗塞:33件などです。その他、内分泌・代謝疾患、血液疾患などの患者さんの診療も行っており、内科疾患に広く対応しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 33 | 8.48 | 6.96 | 0.00 | 55.33 | |
090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし | 19 | 12.79 | 11.63 | 0.00 | 68.79 | |
060210xx9910xx | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 17 | 7.88 | 13.80 | 0.00 | 63.29 |
解説: 外科の上位3位は上記の通りとなっています。最多の腹腔鏡下胆嚢摘出術症例は33件ですが、外科全入院症例(586件)の5.6%です。
外科では、がんの手術から手術後の化学療法、定期的なフォローアップなど、治療部位や治療内容ごとに多種多様な症例があります。症例数上位3位までを合計しても、全症例数の11.8%を占めるにとどまるのは、そのような理由によります。
なお、当院の主な悪性腫瘍の入院症例数は以下の通りとなっています(DPCコード6桁で集計)。
大腸の悪性腫瘍:70件、胃の悪性腫瘍:48件、乳房の悪性腫瘍:31件、肺の悪性腫瘍:28件、肝・胆管の悪性腫瘍:28件、膵の悪性腫瘍:7件、食道の悪性腫瘍:2件 などです。
外科では、がんの手術から手術後の化学療法、定期的なフォローアップなど、治療部位や治療内容ごとに多種多様な症例があります。症例数上位3位までを合計しても、全症例数の11.8%を占めるにとどまるのは、そのような理由によります。
なお、当院の主な悪性腫瘍の入院症例数は以下の通りとなっています(DPCコード6桁で集計)。
大腸の悪性腫瘍:70件、胃の悪性腫瘍:48件、乳房の悪性腫瘍:31件、肺の悪性腫瘍:28件、肝・胆管の悪性腫瘍:28件、膵の悪性腫瘍:7件、食道の悪性腫瘍:2件 などです。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 84 | 50.54 | 28.70 | 5.95 | 83.23 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 72 | 39.04 | 21.52 | 1.39 | 79.42 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし | 21 | 43.86 | 21.26 | 0.00 | 81.81 |
解説: 整形外科の入院症例は、高齢者の外傷が多くを占めています。上位3位の症例は表の通りとなっています。いずれも平均年齢が高いのが特徴です。高齢の患者さんが多いため、整形外科の術前・術中・術後管理のみでなく、合併症の管理も重要となります。適宜、内科などと連携しながら、高齢患者さんにも安全に手術を行うことができるよう、質の向上に努めています。
なお、平均在院日数が、全国との比較で長期となっていますが、これは当院の所在する地域に、回復期や慢性期機能を持つ医療機関が少ないことによると考えられます。
なお、平均在院日数が、全国との比較で長期となっていますが、これは当院の所在する地域に、回復期や慢性期機能を持つ医療機関が少ないことによると考えられます。
産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120140xxxxxxxx | 流産 | 37 | 2.22 | 2.34 | 0.00 | 31.11 | |
120200xx99xxxx | 妊娠中の糖尿病 手術なし | 30 | 3.40 | 6.01 | 0.00 | 32.87 | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 手術なし | 24 | 11.17 | 12.23 | 0.00 | 28.25 |
解説: 産科の症例数上位3位までの疾患は、上記の通りとなっています。
助産師、看護師、薬剤師等とのチーム医療による質の高い、標準的な医療の提供に努めています。その一つの効果として、疾患ごとの平均在院日数は、全国と比較して短くなっています。
助産師、看護師、薬剤師等とのチーム医療による質の高い、標準的な医療の提供に努めています。その一つの効果として、疾患ごとの平均在院日数は、全国と比較して短くなっています。
婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 34 | 11.12 | 10.18 | 0.00 | 46.50 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 26 | 6.31 | 6.50 | 0.00 | 48.77 | |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 手術あり | 22 | 12.91 | 9.58 | 0.00 | 74.09 |
解説: 当地域では、婦人科領域の悪性腫瘍は、大学医学部附属病院に集約されています。
当院の婦人科では、良性疾患や高齢者の性器脱などの手術に対応しています。婦人科の上位3位の疾患は上記の通りとなっています。
当院の婦人科では、良性疾患や高齢者の性器脱などの手術に対応しています。婦人科の上位3位の疾患は上記の通りとなっています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 178 | 3.54 | 6.17 | 0.56 | 0.00 | |
040080x1xxx0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし | 62 | 4.23 | 5.72 | 0.00 | 1.50 | |
080270xxxx0xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1なし | 24 | 1.21 | 2.63 | 0.00 | 4.58 |
解説: 小児科の入院患者で最も多いのは、低出生体重児等の新生児の入院となっています。当院では呼吸管理等を要する重症新生児の診療は行っておりません(重症新生児は、近隣の地域周産期センターに、母体搬送または新生児搬送で転院としています)。なお、転院率は上記の通り低く推移しています。
新生児期以後の小児期では、肺炎、急性細気管支炎などの呼吸器疾患での入院が多くなっています。
また、近年は食物アレルギーの診断(耐性獲得の評価)や治療方針の検討(除去食解除の検討)のために入院される患者さんが増加しています。
新生児期以後の小児期では、肺炎、急性細気管支炎などの呼吸器疾患での入院が多くなっています。
また、近年は食物アレルギーの診断(耐性獲得の評価)や治療方針の検討(除去食解除の検討)のために入院される患者さんが増加しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 33 | 14 | - | 20 | 17 | 20 | 1 | 7 |
大腸癌 | 21 | 13 | 31 | 31 | 26 | - | 1 | 7 |
乳癌 | - | 14 | - | - | - | - | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | 18 | 13 | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
解説: 5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を、初発のUICC病期分類別、および再発に分けて集計しています。UICC病期分類とは、国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリーによって、各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他病院を問わずに初回治療が完了した後、当院で患者さんを診療した場合や、がんの寛解後に局所再発、または新たな遠隔転移を来した場合を指します。
青森県の全県的な特徴ではありますが、当院の患者さんの集計でも、進行がんの状態になっている症例が多く、特に大腸がんと肺がんではその傾向が顕著となっています。
内科等の他科を含めて、定期的ながん検診を推奨していく必要があると考えています。
青森県の全県的な特徴ではありますが、当院の患者さんの集計でも、進行がんの状態になっている症例が多く、特に大腸がんと肺がんではその傾向が顕著となっています。
内科等の他科を含めて、定期的ながん検診を推奨していく必要があると考えています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
重症度 0 | 14 | 11.79 | 62.86 |
重症度 1 | 35 | 14.29 | 76.11 |
重症度 2 | 38 | 23.97 | 84.16 |
重症度 3 | 15 | 27.07 | 81.93 |
重症度 4 | 10 | 29.70 | 78.90 |
重症度 5 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
解説: 患者数が最も多いのは中等症(重症度1+重症度2)ですが、他の重症度の患者さんも10%前後の割合でいます。最重症の1例を除いては、重症度が上がるごとに長い治療期間を要しています。
また、軽症の患者さんの平均年齢が60歳代であるのに比べて、中等症~超重症の患者さんの平均年齢は、後期高齢者の年齢層になっており、市中肺炎は年齢が上がるごとに重症化していることがわかります。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心です。重症度に応じて、最新の機器(人工呼吸器、NPPV等)も適切に活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。また、入院早期からセラピストによるリハビリテーションを開始し、排痰や気道浄化を促進し、廃用症候群への進展を防止することに努めています。
また、軽症の患者さんの平均年齢が60歳代であるのに比べて、中等症~超重症の患者さんの平均年齢は、後期高齢者の年齢層になっており、市中肺炎は年齢が上がるごとに重症化していることがわかります。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心です。重症度に応じて、最新の機器(人工呼吸器、NPPV等)も適切に活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。また、入院早期からセラピストによるリハビリテーションを開始し、排痰や気道浄化を促進し、廃用症候群への進展を防止することに努めています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | - | - | - | - | - |
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | - | - | - | - | - |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 105 | 50.93 | 77.55 | 3.28 |
その他 | 17 | 49.35 | 73.76 | 0.82 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | - | - | - | - | - |
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | - | - | - | - | - |
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | - | - | - | - | - |
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | - | - | - | - | - |
解説: 上記の表は、入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードの上3桁で集計したものです。
表に示すとおり、当院の脳梗塞症例は、ほとんどがI63$(脳梗塞)に分類される症例で、発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の86.6%を占めています。当院が、地域の救急搬送患者さんを積極的に受け入れていることの反映と思われます。急性期脳梗塞の患者さんの平均年齢は、後期高齢者の年齢層となっています。
当院の脳梗塞患者さんの平均在院日数は、他の地域や全国と比較して長期になっています。表には示されていませんが、再発脳梗塞によって機能低下が著明な症例や、合併症等の管理に時間を要する症例が比較的多いためと思われます。また、地域的に脳卒中患者さんの継続的リハビリテーションに対応できる医療施設が少ないことも一因と考えられます。
表に示すとおり、当院の脳梗塞症例は、ほとんどがI63$(脳梗塞)に分類される症例で、発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の86.6%を占めています。当院が、地域の救急搬送患者さんを積極的に受け入れていることの反映と思われます。急性期脳梗塞の患者さんの平均年齢は、後期高齢者の年齢層となっています。
当院の脳梗塞患者さんの平均在院日数は、他の地域や全国と比較して長期になっています。表には示されていませんが、再発脳梗塞によって機能低下が著明な症例や、合併症等の管理に時間を要する症例が比較的多いためと思われます。また、地域的に脳卒中患者さんの継続的リハビリテーションに対応できる医療施設が少ないことも一因と考えられます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 147 | 0.99 | 1.30 | 1.36 | 67.54 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | 105 | 38.02 | 41.22 | 8.57 | 80.46 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 86 | 5.07 | 14.38 | 5.81 | 74.85 |
解説: 2015年度に内科で行った手術は653件で、上位3つは表の通りです。
最も多いのは、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術で、ポリペクトミー目的の2泊3日入院が典型的な症例です。この手術は腫瘍の部位や大きさによって分類されており、類似手術の症例数を合計すると172件となり、内科で行った手術件数の4分の1強を占めます。次に多いのが、胃瘻造設術で、嚥下障害、摂食障害を呈する高齢患者さんの栄養経路を確保する目的で行います。当院ではご本人(またはご家族)へのインフォームドコンセントを十分に行い、必要時には倫理カンファレンスも行った上で実施しています。3番目は、内視鏡的胆道ステント術で、胆汁の流れを良くするため、内視鏡を用いて胆道にチューブを留置します。
最も多いのは、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術で、ポリペクトミー目的の2泊3日入院が典型的な症例です。この手術は腫瘍の部位や大きさによって分類されており、類似手術の症例数を合計すると172件となり、内科で行った手術件数の4分の1強を占めます。次に多いのが、胃瘻造設術で、嚥下障害、摂食障害を呈する高齢患者さんの栄養経路を確保する目的で行います。当院ではご本人(またはご家族)へのインフォームドコンセントを十分に行い、必要時には倫理カンファレンスも行った上で実施しています。3番目は、内視鏡的胆道ステント術で、胆汁の流れを良くするため、内視鏡を用いて胆道にチューブを留置します。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 45 | 4.13 | 7.11 | 2.22 | 58.42 | |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) | 41 | 0.68 | 2.73 | 0.00 | 64.37 | |
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 24 | 0.08 | 1.00 | 0.00 | 71.75 |
解説: 2015年度に外科で行った手術は382件で、上位3つは表の通りです。なお、総数に対する割合では、悪性腫瘍(がん)の手術が全体の27%程度を占めています。内訳は、大腸がん43件、胃がん20件、乳がん20件、肝がん5件、肺がん5件、膵がん5件、胆のうがん・胆管がん5件、などとなっています。
当院の外科では、術前管理から手術、術後管理、さらに退院後の管理まで、トータルに患者さんを支援する診療に努めています。
当院の外科では、術前管理から手術、術後管理、さらに退院後の管理まで、トータルに患者さんを支援する診療に努めています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | 81 | 4.10 | 43.95 | 6.17 | 80.00 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩) | 30 | 7.47 | 45.23 | 6.67 | 80.43 | |
K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 27 | 3.22 | 19.89 | 7.41 | 56.93 |
解説: 2015年度に整形外科で行った手術は249件で、上位3つは表の通りです。
表にあるとおり、上位2つの症例の平均年齢は80歳以上であり、他の傷病も含めると、高齢患者さんの外傷に対する手術が大部分を占めています。
表にあるとおり、上位2つの症例の平均年齢は80歳以上であり、他の傷病も含めると、高齢患者さんの外傷に対する手術が大部分を占めています。
産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9091 | 流産手術(妊娠11週までの場合) | 34 | 0.09 | 0.91 | 0.00 | 31.21 | |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 13 | 1.00 | 7.69 | 0.00 | 32.54 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 13 | 4.08 | 6.92 | 23.08 | 30.00 |
解説: 2015年度に産科で行った手術は91件で、上位3つは表の通りです。
2015年度の分娩数は351件であり、帝王切開率は8.83%と全国平均の半分以下でした。その他、吸引分娩(18件)や会陰切開数(19件)が少ないのも当科の特徴です。
2015年度の分娩数は351件であり、帝王切開率は8.83%と全国平均の半分以下でした。その他、吸引分娩(18件)や会陰切開数(19件)が少ないのも当科の特徴です。
婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K877 | 子宮全摘術 | 33 | 1.06 | 9.61 | 0.00 | 46.64 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 28 | 1.21 | 4.32 | 0.00 | 46.21 | |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 15 | 0.20 | 1.00 | 0.00 | 46.47 |
解説: 2015年度に婦人科で行った手術は134件で、上位3つは表の通りです。
婦人科領域の悪性腫瘍の症例は、近隣の大学附属病院に集約されており、当院を含めた二次医療機関では、良性疾患に対する手術を主に行っています。適応と安全性の確認を前提に、患者さんにとって負担の少ない腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
婦人科領域の悪性腫瘍の症例は、近隣の大学附属病院に集約されており、当院を含めた二次医療機関では、良性疾患に対する手術を主に行っています。適応と安全性の確認を前提に、患者さんにとって負担の少ない腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 12 | 0.26 |
異なる | 10 | 0.22 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 41 | 0.89 |
異なる | - | - |
解説: 播種性血管内凝固症候群や敗血症は、DPCで高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断が必要です。厚生労働省による平成26年度の全国集計では、全症例における各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群が0.17%、敗血症が0.56%でした。この全国集計データと当院の数値を比較すると、播種性血管内凝固症候群は半分以下(当院は0.07%)、敗血症も9割弱(0.48%)で、いずれも全国値よりは低めでした。
播種性血管内凝固症候群で、DPC病名と入院契機病名が異なる場合の入院契機病名は、直腸がん穿孔、脳塞栓、重症急性膵炎でした。
手術、処置などの合併症にあたる症例は、胆管ステント閉塞、冠動脈ステント留置後再狭窄、ポリープ切除術の後出血、術後吻合部狭窄、術後の感染性関節炎などでした。
手術、処置などの際には合併症を起こさないように細心の注意を払って実施しています。しかし、合併症は細心の注意を払っていても、一定の確立で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術、処置の施行に同意を得て実施しています。
播種性血管内凝固症候群で、DPC病名と入院契機病名が異なる場合の入院契機病名は、直腸がん穿孔、脳塞栓、重症急性膵炎でした。
手術、処置などの合併症にあたる症例は、胆管ステント閉塞、冠動脈ステント留置後再狭窄、ポリープ切除術の後出血、術後吻合部狭窄、術後の感染性関節炎などでした。
手術、処置などの際には合併症を起こさないように細心の注意を払って実施しています。しかし、合併症は細心の注意を払っていても、一定の確立で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術、処置の施行に同意を得て実施しています。
更新履歴
- 2016.09.30
- 「病院情報の公表」における病院指標を公開しました。
入院患者さんの年齢別患者数は、上記の通りで、60歳以上で67.3%、70歳以上が52.0%を占めており、症状が比較的重症になりやすく、複合的な問題を有する高齢者の入院が多くなっています。
また、小児期の患者さんが比較的多いのは、当院の産科で出生した新生児の中で入院される方が一定数あること、地域の小児救急医療に積極的に取り組んでいることなどが、その理由として挙げられます。